ラオス初の女性監督が来日「私の見たラオススタイルをスクリーンに映し出したい」

2019年11月1日 15:00


マティ・ドー監督(中央)
マティ・ドー監督(中央)

[映画.com ニュース] 第32回東京国際映画祭の「CROSSCUT ASIA #06 ファンタスティック!東南アジア」で、「永遠の散歩」が11月1日、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで上映され、マティー・ドー監督が観客とのQ&Aに応じた。

ラオス初の女性監督として活躍するドー監督。ラオスの映画やテレビ業界の現状について問われると「業界としてはたくさん作っているとは言えません。ラオス映画として知られている『レッド・ロータス』(1988)という作品の監督は今はパン屋さんになっています。しかし、1990年代後半から2000年代になり、状況は変わってきました。私のプロデューサーがロマンティックコメディを作って大成功しました。そしてシネコンもできました。しかし、政権が変わってからこれまで作られた映画は22~3本ではないでしょうか。といわけで、ラオス映画界は初めてづくし。初めてのSF、初めてのホラー、そして私は初めての女性監督です」と説明する。

監督としてのキャリアは2012年に友人たちと共に製作した「My Dog」という作品からスタートした。「最初の映画が予算4500ドルで良い作品になり、これまでやっていたバレエよりいい結果を出せ、自分自身も楽しめたので続けられると思ったのです。たまたま映画監督になってしまった感じですが、キャリアとして始めてからは責任を感じるようになりました」と自己紹介し、「今後は日本やヨーロッパいろんな国とラオスの要素を取り入れた作品を作りたいと思っています。しかし、ラオスの映画を作るとなるとプレッシャーもあります。他人が見たいものではなく、私が見たラオススタイルをスクリーンに映し出したいですし、それを皆さんに楽しんでもらえるような作品を作りたいと思います」と今後の抱負を語った。

永遠の散歩」はホラー風味のSFファンタジー。人里離れた農場と村を往復しているとある男の物語。50年前に母親を結核で亡くしたことを後悔し続けているが、その一方で多くの病気の女性たちを安楽死させてきた。霊力を持った男は、過去に戻って母親の死を食い止めようとする。第32回東京国際映画祭は、11月5日まで開催。

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