劇場公開日 2024年5月10日

マグダレーナ・ヴィラガのレビュー・感想・評価

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3.0ニナメンケス長編デビュー作。

2024年5月29日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

「クイーンオブダイヤモンド」の方を先に見てしまった。
やる気の無いマグロ娼婦が客を殺したのか殺してないのか?そんな話に見えるが伝えたいことはそんな事じゃ無いしドラマを期待しちゃいけない。
彼女と友達娼婦の禅問答の様な会話。
3人の娼婦は他人だが兄弟だと、つまり皆んな彼女自身なんじゃないかと思うのだがどうだろう。
長々と見せられるセックスシーンの顔アップ。
次作の「クイーン...」でいうと異常に長いカジノのディーラーシーンですわ、労働はキリスト教的には罰ですからね。でもいくらつまらん仕事でも、こんな仲間と一緒に働きたくないわぁー、モチベダダ下がり。

この監督2本見たけど他人にわかってもらおうと言う親切心は鼻からない女性目線の映画です。でも全体に漂うどん詰まり感が女性にはピンと来るはず。
こういう監督と映画も貴重だと思う。

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masayasama

3.5考えるのではなく感じる作品ですね

2024年5月16日
PCから投稿

物語というより詩の断片を観ているような体験で、かなり前衛的でした。

娼婦であるアイダが、身体も心もすり減らしながら、次々と客を取っていきます。

感情を排した無表情で男たちの相手をする彼女ですが、そうすることで自分の心を守っているように見えました。

こちらにアイダの感情が流れ込んできて、自分まで感情を麻痺させようとしていることに気づきます。

娼婦という仕事を強烈に憎む一方で、男たちの欲求の中でしか生きられない辛さ。

怒り、あきらめ、虚しさ、閉塞感という精神的苦悩と、身体を売る肉体的苦痛の先にあるのは「わたしはここにいる、わたしはここにいない、私絶対に縛らないで…」という心の叫びです。

ニナ・メンケス監督が20代でこの作品を撮ったことに驚きます。

このヘビーな内容をイメージした理由が知りたいと、ふと思いました。

ちなみに、一般の方々がどのような感想を持たれているのか知りたいと、あちこち見て回ったのですが、みんな抽象的で余計にワケがわからなくなったので、読むのをやめました(笑)

それぞれが自由に感じればいいのかな、と思います。

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ほりもぐ

3.5私を縛らないで

2024年5月10日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

シャンタル・アケルマンを思い出した

裸のブロンド女性は彼女の怒りの分身

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