マグダレーナ・ヴィラガ

劇場公開日:

マグダレーナ・ヴィラガ

解説

女性が対峙する内面世界や孤独・暴力といったテーマを独自の美学で描き続けるアメリカの女性監督ニナ・メンケスが、1986年に発表した長編デビュー作。

殺人の容疑をかけられて逮捕された娼婦アイダを主人公に、孤独な女性が生きる残酷な現実世界と内なる心の世界を、時系列を曖昧にしながら詩的な映像で描き出す。メンケス監督の妹ティンカ・メンケスが主演を務めた。

第12回ロサンゼルス映画批評家協会賞にて「年間最優秀インディペンデント/実験映画賞」を受賞。アルベロス・フィルムとアカデミー・フィルム・アーカイブによって修復され、2024年5月開催の特集上映企画「ニナ・メンケスの世界」にて日本初公開。

1986年製作/90分/PG12/アメリカ
原題:Magdalena Viraga
配給:コピアポア・フィルム
劇場公開日:2024年5月10日

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(C)1986 Nina Menkes (C)2024 Arbelos

映画レビュー

3.5考えるのではなく感じる作品ですね

2024年5月16日
PCから投稿

物語というより詩の断片を観ているような体験で、かなり前衛的でした。

娼婦であるアイダが、身体も心もすり減らしながら、次々と客を取っていきます。

感情を排した無表情で男たちの相手をする彼女ですが、そうすることで自分の心を守っているように見えました。

こちらにアイダの感情が流れ込んできて、自分まで感情を麻痺させようとしていることに気づきます。

娼婦という仕事を強烈に憎む一方で、男たちの欲求の中でしか生きられない辛さ。

怒り、あきらめ、虚しさ、閉塞感という精神的苦悩と、身体を売る肉体的苦痛の先にあるのは「わたしはここにいる、わたしはここにいない、私絶対に縛らないで…」という心の叫びです。

ニナ・メンケス監督が20代でこの作品を撮ったことに驚きます。

このヘビーな内容をイメージした理由が知りたいと、ふと思いました。

ちなみに、一般の方々がどのような感想を持たれているのか知りたいと、あちこち見て回ったのですが、みんな抽象的で余計にワケがわからなくなったので、読むのをやめました(笑)

それぞれが自由に感じればいいのかな、と思います。

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ほりもぐ

3.5私を縛らないで

2024年5月10日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

シャンタル・アケルマンを思い出した

裸のブロンド女性は彼女の怒りの分身

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