マッドマックス2

劇場公開日:

解説

石油パニックに陥った退廃的な社会を背景に凶悪化したハイウェイの殺し屋たちに挑む一匹狼の警官マックスの活躍を描くアクションで「マッドマックス」の続篇。製作はバイロン・ケネディ、監督は前作と同じジョージ・ミラー、脚本はミラーとテリー・ヘイズとブライアン・ハナント、撮影はディーン・セムラー、音楽はブライアン・メイ、美術はグラハム・ウォーカーが各々担当。出演はメル・ギブソン、ブルース・スペンス、ヴァーノン・ウェルズ、エミール・ミンティ、マイク・プレストンなど。

1981年製作/オーストラリア
原題:Mad Max II
配給:ワーナー・ブラザース
劇場公開日:1981年12月19日

ストーリー

3年前まで追跡専門の警官をしていたマッド・マックス(メル・ギブソン)は妻子を殺されその復讐をとげてからは、何の望みもない日々を送っていた。しかし、暴走族の勢力は以前より増し、ガソリンを奪い合う熾烈な戦いがあちこちで展開されていた。それというのも、中東の産油地帯が戦争によって潰滅し、石油パニックに陥っていたからだ。スーパーチャージャーV8インターセプターを愛用する彼を早速狙う者がいた。暴走族のリーダー、ウェス(ヴァーノン・ウェルズ)で、死闘を展開するが、ウェスは降参してその場を去る。やがてマックスは、ジャイロコプターに似た不思議な乗り物に乗るジャイロ・キャプテン(ブルース・スペンス)という男と出会う。彼の案内で何千ガロンものガソリンが貯蔵されている所に行ったマックスは、そこですでに待ちかまえていたウェスらの攻撃にあう。その場を逃れたマックスは、翌朝精油所から走り出た4台の車が襲われたのを逆に利用して精油所の中に入り込んだ。中に陣どっている暴走族のリーダー、パッパガーロ(マイク・プレストン)がマックスを放り出そうとするが、そこに巨漢ヒューマンガス(ケル・ニルソン)の一団が攻めてくる。その夜、野性的な目をもつ少年(エミール・ミンティ)の力をかりてヒューマンガスの一団の目を盗み、昼間に捕えておいたジャイロ・キャプテンの許にゆき、彼のジャイロコプターに乗ったマックスは、燃料をつめ、見事、精油所へ突入、大活躍をみせる。しかし、ヒューマンガスを伴って執拗に追跡してくるウェス。数度の危機も、空からのキャプテンの援助などで奮起し遂にウェスらを倒すのだった。

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映画レビュー

3.0青は青より出でて藍より青し

2024年5月31日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

全体を通してセリフの少なさに驚いた。
近未来の千九百九十エックス年といったらこの世界観。
ファッションが個性的なのだが、「お前はもう、死んでいる」を先に知っているので新鮮味はない。
もし、主人公マックス役をブルース・リーが演じていたら『北斗の拳』のケンシロウにそっくりなのかもしれないなどと想像してしまう。
残念ながらメル・ギブソンはケンシロウに比べて(比べずにはいられない)筋肉ムキムキでもなく身長も高くないので、ケンシロウのコスプレをしてるオーラのない中年男性のように見えてしまう。
今作の要素があるリブート作品『マッドマックス 怒りのデスロード』が面白すぎて、このオリジナルは、言い過ぎかもしれないが、まるで、もぬけの殻のようだ。
今作のおかげで素晴らしいものが生み出されたのだから、邪険にできないどころか大事にしなくてはいけない名作。

コメントする 1件)
共感した! 7件)
Don-chan(Daisuke.Y)

4.0第二次オイルショックと、キャンベルが唱えた英雄譚の構造を組み合わせると、最高のアクション映画になる。

2024年5月26日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

楽しい

興奮

非常に面白い。
冒頭で2つの大国の戦争が原因で世界が荒廃したというナレーションがある。
これは、1970年代末から80年代初頭の第二次オイルショックと、1980年9月22日からはじまったイラン・イラク戦争を意味しているのだろう。
そこから、石油が貴重になり、暴走族が暴れるという、多くの人が「マッドマックス」と聞いてイメージする世界はここからはじまった。

製作費は当時の相場で6億4千万円。興行収入は56億円。
ちなみに前作は制作費は約3千万円。興行収入は210億円
前作がヒットして予算がアップしたものの、それほどヒットしなかった模様。

ストーリーとしては、
荒野にある石油精製所がヒューマンガス率いる暴走族に狙われている。
マックスはガソリン目当てで精製所の人間とかかわるが、結果的に彼らが精製所から理想の土地に脱出する手助けをすることになる。
といったもの。
ジョージ・ミラーは、ジョゼフ・キャンベルの『千の顔を持つ英雄』を参考にしたらしい。英雄が使命を受けて戦い、敵を倒して勝利をおさめる、というプロットは、たしかに本に書いてある通りだ。

石油精製所の人々はすばらしいリゾート地のパンフみたいなものを持っていて、「この土地で暮らすんだ」とマックスを誘う。断ろうとするマックスに「きみはこのままでいいのか!」などと言いよる。宗教団体や自己啓発セミナーなどでありそうな誘い文句だ。あるかどうかもわからない理想の土地を目指すというのは、無謀とも言える。一方ヒューマンガス率いる暴走族は単純に石油を求めて襲ってくるだけで、野蛮というか、原始的である。
どちらもどちらだと思うので、マックスがガソリンだけ手に入れたら、あとは関わらないようにしようとするのは賢明というものだろう。結局は手助けせざるを得なくなるのだが。
タンカーを運転して約束の土地を目指して突っ走る姿は、出エジプト記のモーセとイスラエルの民を連想させるが、それは深読みしすぎかもしれない。

石油精製所の人たちは食べ物をどこで手に入れていたのかとか、マックスはなぜ最終的にタンカーを運転する気になったのかとか、疑問点はあるが、作品の面白さを損なうものではない。
また、ジョージ・ミラーの画面の絵作りのうまさも見どころだ。普通の映画と違って、迫力を追求した絵作りはマンガ的で、観ていて感心する。
唯一無二の世界が徐々に形成されていくのを振り返ることができてよかった。

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あふろざむらい

0.5「豪州、原発やめるってよ」

2024年5月19日
スマートフォンから投稿
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マサシ

3.5新たな仲間

2024年5月14日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

単純

興奮

難しい

U-NEXTで鑑賞。
前作では単独行動をすることが多かったマックスでしたが、今回は新たな仲間も増えてより賑やかになった印象を受けました。それもあってか、道路で繰り広げられるカーアクションはより爽快なものに仕上がり、集団同士の戦いになってスケールアップしていました。

バイオレンス要素も強く、ややキツく感じることがありました。それでも、これがマッドマックスの味だと実感しました。

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Ken@