サイアム・サンセット

解説

オーストラリアのアウトバックを舞台にしたファンタジックなロード・ムーヴィー。監督は「M:I-2」などの俳優として知られるジョン・ポルソンで、これが長編監督一作目。製作は「プリシラ」のアル・クラーク。出演は「鳩の翼」のライナス・ローチ、「TOPLESS」のダニエル・コーマックほか。1999年カンヌ国際映画祭批評家週間観客賞、同年韓国富川国際ファンタスティック映画祭グランプリ、2001年ゆうばり国際ファンタスティック映画祭南俊子賞受賞。

1999年製作／92分／オーストラリア
原題：Siam Sunset
配給：エスパース・サロウ（ワコー=新日本映画社　提供）
劇場公開日：2001年10月13日

ストーリー

突然の事故で妻を亡くし気落ちしていた英国人ペリー（ライナス・ローチ）は、ビンゴ大会で当てたオーストラリアの旅に出る。しかし、到着まもなくのバスの中、色々とトラブルが発生。相次ぐアクシデントにますます落ち込むペリーだったが、そこへグレース（ダニエル・コーマック）という女性が現われる。彼女は恋人のマーティン（イアン・ブリス）から金を盗んで逃げており、彼に追われていた。ペリーとグレースの間には親密な空気が生まれつつあったが、そんな時、マーティンがツアーに加わりたいとバスに乗り込んでくる。やがてバスが事故。マーティンは大火傷を負い、ツアー一行は砂漠のど真ん中に放り出されてしまう。そして一行が辿り着いたのは、廃墟のようなモーテル。最悪の状況で助けを待つことになった彼らだが、そんな生活の中、ペリーとグレースは愛し合うようになる。しかし元恋人を奪われた重傷のマーティンが激怒して、ペリーに襲いかかる。もみ合った末、マーティンは運悪く感電死。ペリーとグレースはめでたく結ばれるのだった。