オープニング・ナイト

劇場公開日:

オープニング・ナイト

解説

自らの老いを自覚しはじめた有名舞台女優が、新作舞台の初日を迎えるまでの葛藤を描いた人間ドラマ。カサベテスの妻でもあるジーナ・ローランズがヒロインを演じ、ベルリン国際映画祭で銀熊賞(最優秀女優賞)を受賞。

舞台女優として活躍するマートルは、自分の熱狂的ファンだという少女が車にはねられ即死する現場を目の当たりにしたことをきっかけに、精神のバランスを崩しはじめる。そしてついに新作舞台の初日の夜、開演までに戻るという言葉を残して行方をくらますが……。

カサベテスも出演し、自身の監督作の中でローランズと夫婦役で共演した唯一の作品でもある。

1977年製作/144分/アメリカ
原題:Opening Night
配給:ザジフィルムズ
劇場公開日:2023年6月25日

その他の公開日:1990年2月(日本初公開)、2012年6月2日

原則として東京で一週間以上の上映が行われた場合に掲載しています。
※映画祭での上映や一部の特集、上映・特別上映、配給会社が主体ではない上映企画等で公開されたものなど掲載されない場合もあります。

オフィシャルサイト

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第35回 ゴールデングローブ賞(1978年)

ノミネート

最優秀主演女優賞(ドラマ) ジーナ・ローランズ
最優秀助演女優賞 ジョーン・ブロンデル
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(C)1977 Faces Distribution Corporation

映画レビュー

3.5カサヴェテス特集5作目

2023年12月2日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

怖い

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トミー

3.5俳優たちのための映画

2023年10月8日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

前回のカサヴェテス・レトロスペクティブで唯一未見だった作品。
カサヴェテス作品は概してつかみどころがない。出演者が延々としゃべっているのを見せられたり、いきなりシーンが変わって、今どこにいるか掴めなくなったり。カサヴェテス自身が語っているように、彼は映画技法には関心がなく、要は俳優たちの感情をカメラに写し取りたいのだろう。
老いに抗おうとする舞台女優を描いた本作は、カサヴェテスならではの俳優たちのための映画と言える。俳優だけでなく、演出家、作家、プロデューサーも出てくるバックステージ物としても楽しめるし、他のカサヴェテス作品に比べるとストーリーがはっきりしていて、観やすい仕上がりとなっている。
ジーナ・ローランズは熱演。亡霊に憑依されたかのようなシーンは、リアルに怖い。俳優としてのカサヴェテスは、出番は少ないものの、シニカルな持ち味で、ラストのアドリブ合戦を含めて印象を残す。
それにしても、70年代頃の映画を観ると思うのは、どこでもスパスパと煙草を吸っていたのだなということ。ちょっとオカルトチックなのも、その頃ならでは。そういえばカサヴェテスは「ローズマリーの赤ちゃん」に出てたね。

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山の手ロック

4.0ジーナのやりすぎ感は否めない。

2023年7月17日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

映画の時系列は舞台初日に向かって進んでいく中で、ジーナの熱烈な女性ファン(ナンシー)の交通事故死が変数として立ち塞がり、ナンシーが悪霊としてマートル(ジーナ)を悩ませる。同時にピークを過ぎた俳優の老いがフォーカスされる。
それにより思い通りにならない舞台監督、劇作家、プロデューサーの怒りと諦め、そしてマートルの素行の悪さや台本を無視したアドリブの演技に振り回される俳優陣、スタッフが登場する賑やかさは他に類を見ないか。サスペンス、そしてオカルトと当時の流行りが詰まった作品にも思える。

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ラーメンは味噌。時々淡麗醤油。

3.0老い

2021年5月22日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
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kossy
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