ファミリアのレビュー・感想・評価
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多様な出演者陣と巧みに呼吸を合わせてシーンを成立させる役所広司の凄さ
”家族”とは社会の最小単位だとよく言われるが、本作にはそのタイトルが象徴する通り多種多様な家族が登場する。血の繋がった父子、夫婦になろうとしている国籍や肌の色の違う男女、ブラジルからやってきて生き抜こうとする若者、かつて養護施設で育った大人たち、さらにはヤクザや半グレ連中もそれはある意味で家族。そして登場人物の誰もがそれぞれ”愛する者の不在”という心の傷を抱えており、喪った心の欠片を埋め合わせるかのように主人公の陶芸家とブラジル人の若者とが結びついていく過程は静かな見応えを生む。役所広司の役柄は口数こそ少ないが、体に染み付いた陶芸家としての所作の一つ一つが生き様を謳っている。また彼はタイプの異なる俳優たちを繋ぐ結節点のような存在でもあり、名優たちとのシーンはもちろんだが、オーディションで選ばれたブラジル系の若者たちとも絶妙に呼吸を合わせシーンを成立させている点が彼の凄さなのだと思い知った。
日本の新しい現実
日本に暮らす在日ブラジル人たちの現実を描く作品。日本はすでに移民大国であり、地方ではこの映画に描かれるような場所は確実に増えている。もはや、彼らのような存在は日本社会を構成する上で不可欠な存在になっているが、インビジブルな状態に置かれ、差別もある。
本作が貴重なのは、こうした現実を、実際の当事者たちを起用して描いた点だ。主要キャストには演技初挑戦の在日ブラジル人たちが多数参加していて、当事者だから表現できるリアリティを持ち込んでいる。エピソードにも彼らの経験が反映されているようだ。
物語は、彼ら在日ブラジル人たちが巻き込まれるトラブルと、息子夫婦に訪れる悲劇を同時に描く。遠いアルジェリアで難民女性と結婚した主人公の息子は、異国の地でテロに巻き込まれる。国外でも国内でも、日本人は外国人とつながりを持って生きているし、世界に起きている出来事は決して無関係ではない。世界の大きな変化の流れの中に、確実に日本もかかわっているのだと実感させる良作だ。
この題材を取り上げたのは高評価。要素過多が惜しい
“瀬戸物”で知られる愛知県瀬戸市で代々窯業に従事していた家に生まれ育った脚本家・いながききよたかは、①斜陽化する地場産業、②瀬戸市に隣接する豊田市にある保見団地に出稼ぎで多く住むようになったブラジル人コミュニティーと地域の人々との衝突(高校生だった1990年代によく騒動が起きていたという)、③2013年にアルジェリアの天然ガス精製プラントにアルカイダ系武装勢力が立てこもり日本人を含む職員らを人質にした事件、といった実際の出来事に基づく3つの要素を1本のシナリオに盛り込んだ。
技能実習制度下の搾取的な労働環境から逃げ出したベトナム人女性たちの苦難を描いた藤元明緒監督作「海辺の彼女たち」(2021)、在日クルド人の女子高生とその家族が難民申請を認められず在留資格を失ってしまう川和田恵真監督・嵐莉菜主演作「マイスモールランド」(2022)など、日本で暮らす外国人の生きづらさを題材にした秀作は近年増えてきたが、この「ファミリア」もそうした系譜に連なる。北アフリカの地で外国人が現地の人間から理不尽な暴力を受けるという点で、やはり役所広司が出演した「バベル」(2006)を想起させるが、役所が演じる陶器職人とブラジル人青年マルコスとの関係性は、「グラン・トリノ」(2008)でクリント・イーストウッドが演じた元自動車組立工と隣家のモン族の少年の関係に近い。
俳優たちの演技、成島出監督の演出も決して悪くないのだが、それぞれに根深くて重い題材を3つも盛り込んだことで、各トピックの掘り下げが不十分になり、トピックどうしの有機的な連動性も弱いのが惜しい。団地のブラジル人コミュニティーと周辺住民との関係は、メインストリームのメディアで滅多に扱われない題材であることからも、この要素にもっとフォーカスしたストーリー構成だったらなお良かったのにと思う。
豪華キャストと重厚な題材に期待が膨らむも、まとまりのないストーリーが残念
役所広司、佐藤浩市、吉沢亮という豪華俳優陣共演、さらに移民やテロといった重厚な題材を扱った映画。期待に胸を膨らませて鑑賞したものの、残念ながらストーリーが支離滅裂で、何を伝えたいのか分からず、終始モヤモヤが残る作品でした。
血の繋がりのない家族の絆、命の尊さ、文化の違いによる葛藤など、描こうとしているテーマは非常に興味深いですが、話が散漫で、それぞれの要素が中途半端に終わってしまっている印象です。マルコスの過去やテロ事件との関わりも十分に掘り下げられておらず、観客を置いてけぼりにしているように感じました。
それでも、血の繋がりを超えた家族の絆や、命の尊さといった普遍的なテーマは心に響きました。
残念!後半失速、沸き起こる感情がバラバラになって上手く繋がらない~
正月もアッという間に過ぎ去って
最後の砦の如く3連休。
今日は 「ファミリア」 観ましたわ。
ちょっと TVCMが良い感じでやってたんで
気に成ってた次第。
観た結論から言うと、
前半は 流れ的には まあまあ良かったかな。
在日してるブラジル人の今の現状とか、思いは分かったかな。
後半の息子のアルジェリアの会社(海外プラント)が
反政府テロ組織に占拠される辺りから 全く流れがオカシクなって
感情がバラバラに・・・残念と感じました。
最後は 最初から薄々展開ネタに気づいてましたが、
半グレ輩に絡まれたブラジルカップルの2人が
神谷の弟子?的な感じで 息子夫婦の代わりに
成って行く~て話ですかね。
何処となく、”ドライブマイカ-”を意識してたんじゃねぇ?
て思われる所もあったりで。
その点が殆ど報われていない気がしますネ。
何処に感情の視点を持っていきたいのか、
色々急激に詰めたため
右往左往感あり惜しい限りです。
監督:成島出さん
脚本:いながききよたかさん
---CAST
神谷誠治(主人公、陶器職人):役所広司さん
神谷学(息子、プラントエンジニアで海外赴任):吉沢亮さん
ナディア(息子の嫁、会社の出会い):アリまらい果さん
マルコス(ケガした在日ブラジル人):サガエルカスさん
エリカ(マルコスの恋人):ワケドファジレさん
榎本海斗(在日ブラジル人に憎む半グレ長):MIYAVIさん
駒田隆(主人公の友人、刑事):佐藤浩市さん
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(何でかな~と思う点)ツッコミオンパレ-ドっすわ。
・息子の帰国、外人嫁の紹介。あと3か月でプラント完成したら
日本帰国で実家に戻り 親の稼業継ぐ~ 話。
陶芸家になる夢 ⇒ 父親反対。
在り来たりですよ。 わくわく感ゼロ。
挙句に 子供出来ました??
あんた(息子)現実観てもっとしっかりせにゃ いかんでしょ!
の思いが出ちゃう。
・子供出来た! 嬉しさのビデオ撮りの不思議。
スグ親に電話しないの? 何で録画。
しかも、亡くなってから 遺品のタブレットを
説明書見ながら操作の父。見事に一発で
子供が出来た~ビデオを再生する流れ。 有り得ないゾ!
・反政府組織がプラント占拠で、一早く 身代金要求?
これもあり得んな。日本企業の金目当て?ソコかよ。
父親が権利証売って 有りっ丈お金集めて約2千万円。
しかも何で外務省へ直で行くのかよ
馬鹿タレか。連絡位 最初に話するやろぉ。
お前の家族だけが不幸なのかよ。事件全体を考えろよ。
企業の保険金とか普通あるやろし、テロ対策の
プロの交渉あるでしょ。
勝手に人質をバンバン殺すアフォな犯人。
事件後 彼らがどうなったかも分らんぞ。
・在日朝鮮人の半グレ? MIYAVI様ですが
自分の子供、妻が ブラジル人酔っぱらいの車に
跳ねられて・・・何でそこまで執拗に暴力を。
しかも当の犯人は帰国して自殺して。
復讐のやり場を向けるのも ちょっと場当たり的かな。
(NHK紅白で、もっと前出てアピ-ル出来なかったのは残念っすわ)
・マルコスとエリカやけど、友人は川で溺れて殺されて、
マルコス自身は酷く殴られて殺されそうになって帰ってきて
その流れで いきなり団地の屋上で抱き合うかな?。
大きい毛布はどっから持ってきた??
新人さんやけどエリカの胸晒すの狙いの演出は
アカンのちゃうかな? それ在りきで撮ってるの?
二人の心の安心感を表現入れたかったかもやが
ココで使うのはレベル低いと思うわ。
・あと500万円で 何とかなる時に
息子がテロで亡くなった神谷の元へ 彼ら二人で行くけど
マジで 使う予定無くなった金を出すのかと思ったわ。
なぜ そこまで彼ら二人に してやれる?
ちょっとしたパーティ-にお礼で呼ばれた位で・・・と思う。
ココの説明と 深い関わりの感情表現が
著しく欠けている様に感じますね。
観ていて 浅い繋がりしか存在してない様に思う。
深さが無いのが残念。
・最後、半グレ集団の所へ行く、父 神谷。
ココの 初めての2人顔の引き合わせやけども
演出おかしいぞ。
もっと ビニ-ルシートまくって入ってきたら
”おっさん何や コラ~” とか言うやろ、普通。
丁寧な会釈的挨拶してへんかったかな。
ココへの入り方、集団と神谷の対峙始まりが
何か変に思えましたね。
・陶器職人として
もっと深い視点、神谷の焼き物に対しての目線が欲しいかな。
それがあんまり感じられない。
外人2人が神谷の焼き窯に惹きつけられる~
思いが もっともっと出ていたらと思う。
暴力事件視点じゃなく、違う視点の話流れで
まとめ上げた方が この作品の質は上向いたんではと
感じました。
興味ある方は、劇場へどうぞ。
つかみどころがない
難民移民受け入れ問題。差別問題。外国人犯罪、外国人移住者の問題などをりあるな人たちを使って、今実際にある問題を表しているのかと思ったが、なんか息子の外国での問題とか、半グレの家族の問題とか、何か定まらずにボヤッとした感じで終わってしまった感。何の前知識もなく見たが、んーって感じ。でした。役者は良かった。シナリオの問題。
東京国際映画祭で見損ねたがWOWOWで放送とあって楽しみにしていた...
東京国際映画祭で見損ねたがWOWOWで放送とあって楽しみにしていたのだが、期待には遠く及ばなかった。
役所さんはやはり良い俳優であるし、在日ブラジル人の話らしくリアルかはわからないが、ハーフ系の俳優が多数出演し、演技も非常に良かった。窯焼きがそんなにも大変なことだということもわかり良かった。
しかし、激しくないとはいえPG12よりR指定だろうと思うシーンもあり、そこは甘いと思った。
吉沢さんはやつれ感は出ていたが、陰キャな役はよくはまるのに対し、今回の役ではこんなに下手だったかと驚いてしまった。大げさで相手役のアルジェリア人役の女優との演技は恋愛感情があるように感じず、冷めてしまった。
孤独のグルメがはまり役の松重さんも以前他の作品での強面役はしっかりはまっていたのに対し、今回は上っ面な感じがしてしまった。
逆に意外にも俳優ではないMIYAVIさんが上手く1番良かったように感じた。
この話はどこまでリアルに近づけたかはわからない。出稼ぎに来て、郷に入っては郷に従わないブラジル人と簡単かはわからないが切りやすい外国人労働者を切る企業とそこに端を発する問題と心の交流を描いているのだが、治安の悪い地域にありがちな内容とも言えるし、アメリカのギャングを日本版にしたとも言える感じ。正直、こういう人達がいる地域に住んでいないため反社映画のそれなのかこれに近い現状があるからなのかわからないが、日本を舞台にしては無理があるような感じもする。フィクションにしては現実にあるであろう社会問題を軽く混ぜすぎているように感じる。
気持ちはわかるが、息子があんな状況で他の問題にまで関われるのか?逆に冷静になって関われるのか?この辺りも想像しがたい。
リアルさをどこまでするかについてではあるが、川のシーンはやり過ぎで見ていて俳優の心配をしてしまって内容に集中出来なかった。
役所さんがすごいのに、なんか惜しいなあ。
在日ブラジル人たちの苦難を描いた作品。前半から最後まで、暗く、重苦しい
雰囲気に包まれた映画だと感じました。
悪い予感でいっぱいというか、役所さんがああいう行動を取るということは
中盤あたりで読めましたね(笑)。最後は、ホッとする終わり方でしたが、
あまりいい気分になれる映画ではないですね。リアルを追求するなら、
息子のサイドストーリーみたいなものは不要じゃないかな。テーマがボケるし、
息子一家、おまけに生まれようとしてた孫まで失って、他人を助けようなんて
気持ちになるのだろうか? 半グレのボスの動機もそうだが、少し作りすぎな
気がしました。役所さんの演技は、いうまでもなく満点ですけどね。刺されてる時の
笑顔がすごい!
繋がり
思わぬ異国の若者との繋がり。
最愛の家族を失い、
人生の最後に何ができるか、
その方法が正しいとも思えないが、
思わぬ繋がらりから始まる新たなストーリー。
その物語には血の繋がりを超える幸せな物語であって欲しい。
在日外国人は意外と大変
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とある団地に、何千人もの在日ブラジル人が住んでた。
そのうち1人の若者が、半グレグループの金を盗んで追われる。
それを助けようとしたマルコスらも目をつけられる。
で追われてる時に偶然、陶器職人の役所の所へ逃げ込む。
その縁で役所らとマルコスらの交流が始まる。
半グレのボスの青髪は、ブラジル人に事故で家族を殺されてた。
それでブラジル人全体を憎んでたのだった。
こうしてマルコスらに500万円を代わりに賠償するよう強要。
で覚せい剤を渡して売りさばかせようとする。
でないとマルコスの彼女をシャブ漬けにして売るとか脅す。
70万をかき集めて持って行った仲間は青髪らに殺される。
もちろん最初に金を盗んだ者も殺されてた。
マルコスは青髪を殺そうとするが失敗、逆にボコられる。
役所には警察官の友人がいて、青髪が釈放となったことを知る。
巧みに証拠を消したり正当防衛を主張するためだった。
役所は青髪の手下の赤髪をボコにして青髪が主犯と供述させる。
その音声を持って青髪のもとへ。キレた青髪に刺される。
それは役所の計算通りだった。役所は青髪に抱き着いて拘束。
そこへ警察が踏み込んで、青髪はついに現行犯で逮捕される。
この行動を起こす直前、役所は息子を失っていた。
アルジェリア勤務中に、テロに巻き込まれたのだった。
その失意もあって、刺し違えるような行動に出たのだろう。
1年後、マルクスらは平穏を取り戻し、お礼に来る。
そして役所の技術を継ぎたいような話をして来た。
こうして弟子のような形で教えて行くことになるのだろう。
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普段あまり考えないけど、在日外国人って大変なんやな。
マルコスの父がリーダーとなって仲間と共に日本に来た。
当時は3年働けば家が買えるって信じられてたそうな。
でもリーマンショックでみんな仕事をクビになりまくり。
責任を感じた父親は自殺、という過去があった。
なのでマルコスは日本人をどこか好きになれずにいた。
青髪が上述の通りブラジル人を憎んでたのと似たパターン。
まあどちらも大袈裟というか、何かピンと来んけどな。
個人を憎んでも、民族全体まで憎むものなのか・・・。
半グレに苦しめられながらも、警察には言えないらしい。
何故なら強制送還されるから。それより今の方がマシなのか??
景気が悪くなると最初に首になるし、ホンマに大変やな。
まあマルクスらは不器用で無愛想な部分こそあるが、
根がすごく真面目やから応援したくなる。
でも実際にはそうでない在日外国人も多いんやろけどな。
あとちょっとシナリオに雑さを感じたかな。
何故マルコスの仲間は平気で青髪に殺されてるのに、
マルコスは青髪を殺すのに失敗してもボコられで済むの?
あと高齢の役所が強過ぎ。チンピラの赤髪をボコにするw
ナンボ赤髪が酔ってたからって、ほぼタイマンで勝利!
それに青髪に刺されるシーンも、さすがに都合よくないか?
警察の来るタイミングが絶妙過ぎるんよな。
あれってつまり刺されたタイミングを狙って来たわけやろ?
民間人を使ったオトリ捜査もいいところよな。
しかも青髪だけが襲って来たから良かったけど、
横にいた10人くらいの仲間がふつーは手出しするよね??
まあこれはダメ出ししてるわけじゃないけどね。
そういう穴を見つけるのを楽しんでるだけなんで。
色々考えさせられる、いい映画やったと思うよ。
許されざる者‼️
これは日本版「グラン・トリノ」やりたかったんでしょうね‼️まぁ、今の日本でイーストウッドに匹敵する演技力があるのは役所広司さんくらいでしょう‼️10年くらい前に同じくイーストウッド監督の名作「許されざる者」の日本リメイク版がありましたけど、その時の主演俳優はひどかったですから‼️役所さん扮する神谷誠治は早くに妻を亡くし、陶芸家として頑張っている。息子の学は海外のエンジニアとして働いているが、そんな学が妻ナディアを連れて帰郷、自分も陶芸家として働くと誠治に告げる。陶芸家では食っていけんと反対する誠治だったが、内心は嬉しい。一方、ふとしたことから在日ブラジル人の青年マルコスと仲良くなった誠治は、彼らが半グレ集団とトラぶっていることを知る・・・。息子とのエピソードもマルコスとのエピソードもイマイチ掘り下げ不足で何を描きたいのか分からないとのレビューが多々ありましたが、多分描きたかったのは神谷誠治というキャラクターそのものなんじゃないでしょうか⁉️佐藤浩市さん扮する友人の刑事ともども孤児院で育ち、親の愛情も知らないまま一人の女性と結婚、学を授かるも、イマイチ愛嬌表現がうまく出来ない‼️でも学はそんな父親を理解している‼️そして学夫婦が誠治と暮らしたいと言ってくれた矢先の悲劇‼️そんな時、家族ともども親交を深めていたマルコスの危機‼️これ以上大切な人を失いたくない‼️そしてラスト、半グレ集団のボスのナイフが・・・‼️学を失ったことで、マルコスが自分の息子のように思えたということでしょうか⁉️まぁ、マルコスとのエピソードも掘り下げ不足なので、ラストの誠治の行動もそこまでするか?と、腑に落ちないところがあるのですが、まぁ誠治は助かったからいいでしょう‼️これがイーストウッドよろしく、自分の命まで犠牲にしてたら、バカなの?と思ってしまう‼️助かった誠治は初のブラジル人陶芸家マルコスの師匠として、あとチョットは幸せに暮らすんでしょう‼️メデタシ、メデタシ‼️
憎しみや暴力の連鎖を断ち切る
重厚で面白かった。
在日ブラジル人と日本人の在り方がテーマかと思ったら舞台はアルジェリアのテロまで話が行き、どこまで話が大きくなるのかと思ったら、
そこはやはりだタイトルでもある家族とは?と言う所に終始して綺麗に収まっていたと思う。
最近は日本でもブレイキングダウンが流行って、
どっちがケンカ強いか?みたいなのに憧れる若い人が多いのを憂いてたけど、
非暴力で暴力や憎しみ悲しみを断ち切る姿に感動しました。
しかし、絵力目力は役所広司が一番強く、怖かった。
在日ブラジル人の方々もリアリティーがあり、
吉沢亮さんは見る度にイケメン枠を軽く飛び越えた
熱量ある演技が素晴らしかった。
子どもが生まれて人生最大の喜びの報告が
人生最悪の報告になる演出がとても良かった。
移民問題は今リアルな日本の問題としてあるので
良いタイミングで見れたなと思います。
はじめに感じた違和感!しかしラストではしっかりと感動していた!
その感動の本質は何だったのだろう?
陶芸家の神谷誠治(役所広司)のラストの身体を張った行為。
ブラジル移民を目の敵にして私怨を晴らす榎本海斗(MIYAVI)を、
ほとんど単独行動で逮捕に至る・・・
ほとんどデンゼル・ワシントンの「イコライザー」ではないか?
まぁデンゼルほど暴力的ではないし不死身でもない。
神谷はブラジル移民のマルコス(サガルエルカス)と恋人のエリカ
(ワケドファジレ)たちにとっては、正真正銘のヒーローだ‼️
この映画のテーマは大きい。
俳優もオーディションで選ばれた南米人。
言葉は日本語、英語と、ポルトガル語の3ヶ国語が飛び交う。
誠治がハングレ集団のリンチからマルコスを助けて治療したことから、
ブラジル移民のコミュニティと親しくなる。
その話しが一つ。
もう一つは商社員でアルジェリアのプラントで働く神谷の
息子・学(吉沢亮)。
彼が難民出身の妻・ナディア(アリまらい果)を伴って帰国する。
そして学は仕事を辞めて陶芸の仕事を継ぐというのだった。
その申し出を断る誠治。
そして再度アルジェリアに帰った学とナディアは、武装テロ組織により
占拠されたプラントで人質として殺される・・・
神谷は息子と恋人と嫁、更に後で知るもうひとつの命も失ってしまうのだ。
榎本(MIYAVI)の私怨には同情せざる得なかった。
ブラジル人の運転するバスに妻子を殺された。
運転手はベロベロに酔っていた。
強制送還された運転手を探しにブラジルに行った榎本。
運転手は既に死亡していた。
榎本のやり場の無い怒りはブラジル移民全体に向けられる。
(これは間違っているのは明らかだ)
そしてまた一方で政府の努力も虚しく、
学とナディアを人質として殺されてしまった神谷も
怒りのやり場がない。
その無念が榎本のような怪物への怒りに転嫁し、
ブラジル人を助けようと思う動機づけとなったのか。
榎本のお門違いの復讐は更にエスカレートして、
被害者が増えて行く後半は怒涛の展開で、目が離せず、
神谷が乗り出すラストはテンポが更に加速して行く。
それにしても警察(神谷の養護施設の友人の佐藤浩市は警察官)の
ハングレ集団への無力は何なんだろう?
ブラジル人だから本腰を入れて捜査しない。
自国民でないから?・・それはあると思う。
外国人労働者を取囲む様々な問題は簡単ではない。
ゴミの分別ひとつでも日本人町内会と対立したりする。
コミュニティが大きくなり人口が増えれば、その行動も悪目立ちして、
イギリスがユーロ離脱の際に問題化したように移民に仕事を奪われる
事態も起きてくる。
「ファミリア」という題名。
予告編で何度も言っている
《俺たち家族になるのだよ》
理想論に聞こえてならなかった。
入管施設で死亡したミャンマー女性の事件での職員の非情。
介護士を目指すフィリピン人やベトナム人に課する難し過ぎる資格試験。
技能修習生という名目で誘って恐ろしく安い賃金で働かせる。
個人個人の日本人の多くは善良で紳士的で優しい。
家族になってハーフを増やして更にクォーターも倍々増やして、
人種なんて意識しなくて良い社会。
隣に住むのは肌の色の違う人々。
それが普通になる程、血が混ざれば良い。
それが理想。
この映画もそんな理想の一つの方向を示しているのかも知れない。
性善説。おおらかさ。
きっとそれがこの映画の感動の理由だったのだと思います。
想像を裏切る作風のギャップ
2023年劇場鑑賞2本目 良作 61点
半年程前から告知や劇場の上映前予告で気になっており、1月公開だったり役所広司主演ということで、2年前のすばらしき世界の再来かと期待していましたが、いざ劇場に足を運ぶと想像と色味が結構違くて意外でした
何と言うか、悪くないんだけど期待していたのじゃないというか、わかりやすく言うとどこか大人しい感じなんだけど、取り込んでいるテーマが多くてどれもぼやけている印象でした
結局言いたいことというのは、国籍も住むところも今いるところが離れていてもみんな繋がっている家族なんだよという寛容な眼差しの役所広司のキャラクター像を中心に伝えてるんだろうけど、、、ん〜〜
役者人の演技は申し分無いと思うし、佐藤浩市に松重豊、吉沢亮にヘルドックス以来のMIYAVIととても豪華だし、製作陣もそれなりに力量込めて作ったんだろうけど、惜しい作品でした
国際紛争と町差別
国を恨んではいけない。人を恨むべき。戦争の根源。やり場のない怒りを持て余す2人の男。息子は守れなかったが、守れる大事な人を、恨みではなく守った。金を渡すのかと思ったがそれでは解決しないよね。息子の意思を受け継いで、マルコスがんばれ。
解決の糸口さえ見つからない移民問題
今(2023年7月1日)、フランスで移民2世の17歳の若者が警察官に射殺されたのをきっかけに、フランス全土で暴動が起きています。移民問題を扱ったフランス映画『レ・ミゼラブル』もぜひ見てください。
この映画「ファミリア」は、日本で暮らす在日ブラジル人たちの現実を描いている視点で鑑賞しました。ブラジルで食べていくのが大変な人々に「日本で3年働けば家が建つ」と誘い、日本へやってきた。来日して働き始めたら、リーマンショックで失業。地方自治体によっては、帰りの航空運賃を出して、希望者はブラジルへ帰国してもらった。日本に残ったブラジル人も非正規の低賃金労働でギリギリの生活を余儀なくされている。
ブラジル人だけでなく、移民・難民は立場が弱く、経済的にも大変なので、集まって助け合わないと生活していけません。移民・難民が集まれば、生活習慣・宗教などの違いから、トラブルが絶えず、もともと住んでいた人は、他の街へ転居していきます。そして、移民・難民の街が国中に点在することになります。
移民問題は、善意・共生・人道などのきれいごとでは、何の解決にもなりません。現在のアメリカ合衆国を見ればわかります。人種が絡む事件が起こるたびに、デモは行われますが、何十年たっても解決の糸口さえ見つかっていません。
日本も移民・難民・研修生などを受け入れ続けている現状からして、他人事と思えなくなってきました。
また、逆の立場となる明治~昭和における日本人のハワイ、北米、南米、満州への移民の歴史も忘れてはいけません。
I'm半グレ
監督は『八日目の蟬』『草原の椅子』『脳男』『ソロモンの偽証 前篇・事件 / 後篇・裁判』『グッドバイ〜嘘からはじまる人生喜劇〜』『いのちの停車場』『銀河鉄道の父』の成島出
脚本は『洋菓子店コアンドル』『ニワトリ・スター』のいながきよしたか
早くに妻を亡くし妻の兄夫婦と同居し陶芸で生計を立てている神谷誠治
誠治には一流大学進学一流企業に就職し海外に赴任している自慢の一人息子学がいる
その学が婚約者と一緒にナイジェリアから帰国して来た
学は今の仕事の目処が立てば会社を辞め陶芸の仕事を継ぐつもりだという
儲からない陶芸に誠治は息子の意見に反対する
やがて息子夫婦はナイジェリアに戻るがそんなある日に現地の職場がテロリストに拘束されてしまう
主な撮影場所は愛知県
世の中には外国人差別を真正面から取り上げた意欲作と評価するライターがいるようだがかなりピントがずれている
本当に鑑賞したのだろうか
ブラジル人を執拗に虐める半グレのリーダーは酔っ払い運転のブラジル人のせいで妻と娘を事故で失っている
ブラジルまで追いかけたがすでに死んでいた
行き場のない怒りが愛知県の在日ブラジル人全てに向けている
社会問題として描くにはちょっと違うかな
オーディションで選ばれた外国人の皆さんがわりと思ったより上手だった
素人に毛が生えた程度だと思うが監督の指導の賜物か
配役
陶器職人の神谷誠治に役所広司
誠治の息子でプラントエンジニアとしてナイジェリアで働いている神谷学に吉沢亮
誠治の義理の兄(妻の兄)・金本哲也に中原丈雄
哲也の妻・節子に室井滋
学の婚約者のナディアにアリまらい果
在日ブラジル人の青年マルコスにサガエルカス
マルコスの恋人で在日ブラジル人エリカにワケドファジレ
地元のヤクザ青木に松重豊
ブラジル人を憎む半グレのリーダー榎本海斗にMIYAVI
誠治の親友で駒田隆に佐藤浩市
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