ボブ・マーリー ONE LOVEのレビュー・感想・評価
全129件中、1~20件目を表示
専門知識なくとも気軽に味わえる入門編として最適
伝記映画といえども、ごく限られた一点に人生を凝縮させるタイプの作品だ。物語は1976年、政党間対立が暴力の応酬へと発展したジャマイカの混沌状況の中で、ボブ・マーリーが音楽の力で全てを変えようと行動するところからスタート。この映画で最も緊迫する銃撃シーンはごく序盤で起こり、その後の大部分では彼がロンドンへ逃れ、名盤「エクソダス」を生み出すまでの経緯が綴られていく。すなわち、これがマーレイの選び取った、暴力をいっさい用いない唯一無二の戦い方であり、愛であり、生き様だったのだろう。これまで彼の人生に触れる機会のなかった不勉強な私としては、専門知識がなくとも気軽に味わえるこの手の作りは「入門編」としてありがたかった。評価は割れるかもしれないが、マニアックすぎたり、盛り込みすぎることなく、むしろ上映時間に及ぶ107分の観賞後に併せて「エクソダス」を聴きたくなる、そうやって初めて完結する作品に思えた。
ジャズ入門に最適な作品
ジャズは聞いた事があっても詳しくは分からない。
この作品はそのジャズ入門としても最適で、観て良かった。
ストーリーはボヘミアン・ラプソディーっぽいなと思ったが、それ以上にボブ・マーリーのレゲエへの思いが物凄く伝わった。ボブ・マーリーの曲の歌詞は今のこの曲のご時世にもピッタリ。
何をこの時代に観せたかったか。
2024
79本目
ボブマーリーに関しては、ラスタやジャマイカの音楽で世の中に結構流れているので知っている程度で鑑賞。
率直な感想としては2時間では収まりきらないのか綺麗に仕上げたすぎてドラマみたいな映画だった。
ボヘミアンラプソディでクィーンの苦悩や挫折を表現した映画があったが、それとはまったく違う映画として捉えると見え方も違ってくる。
メッセージ性の強い歌詞。
差別や内戦を体験し怒りや苦痛、愛を訴える歌詞多いのがわかる。今の時代にこの映画を出した事は今の世界へメッセージを伝えたかったのではないだろうか。と考えるとボブマーリーが世界に伝えたい事をフューチャーするとこのストーリー構成でも納得。
ONE LOVE
愛と平和と、人々の為の音楽
HIP-HOPが好きなのでこの映画はとてもとても楽しみにしていました。
戦を戦で戦うのではなく、音楽で示していく。
ボブ・マーリーさん、凄すぎる。圧倒されました。
reggaeだけでなく、音楽そのものも、人間という生き物も好きになりました。
音楽や思想についての描写は物足りなさを感じたが、人柄については伝わ...
音楽や思想についての描写は物足りなさを感じたが、人柄については伝わってくるものがあった。家族が製作に関わった良い結果なのかな。
個人的趣味としては、ジョーストラマーをもう少しカッコ良くしてほしかった…
ボブ・マーリーはサッカーがうまい
名前は知ってるけどちゃんと聴いてきていなかったボブ・マーリー。レゲエを学ぶつもりで鑑賞したが、ジャーにラスタファリにと、そもそもテクニカルタームの意味からしてわからず。また、聖人っぽさ、できた人間っぽさを描きながら、浮気癖や嫉妬深さや裏金ちょろまかしでのキレっぷりなどネガティヴ面にはちょい触れるぐらいなので、そのギャップの唐突感に戸惑う。白人父との混血だとかアフリカツアーの意味とかも特に深掘りされずじまい。
そんなわけで、宗教的な歌詞の意味もボブ・マーリーの人間性も彼の人生も最後まであまりよくわからず、メジャー規模での公開ながら、一見さんお断りな印象だった。まあ、アイ・ショット・ザ・シェリフはクラプトンの曲だと思ってたし、リデンプション・ソングもソロ時代のジョー・ストラマーが歌ってたので聴き覚えがあったという人間なので、不勉強なオレも悪いとは思う。結局、一番ノレたのがパンク時代のロンドンのライブシーンで、クラッシュとレゲエの接点がここにあったというのは感じられた。
何も知らなかった
いわゆるバンドブーム世代で20歳
前後は色んな音楽を聞いた
その中に勿論ボブ・マーリーの
曲もあり、耳に馴染んでいた
ラスタファリの思想もジャマイカの
分裂した政治なども何も知らずに聴いていた
何も知らない中でも彼の、優しさに満ちた歌声、人間性、メッセージは
感じていたのだと思う
ある本で著者がプライベートでボブ・マーリーと肩を組んで撮影した
プライベートショットを見た時
彼の笑顔に瞬間的に涙が溢れたの
を強く覚えている。
あの頃体は若く生き生きとしていたが
反面、心象風景はとても暗かった
懐かしむような気持ちで映画を見たが
何も知らなかった
それがわかっただけでよかったし
レゲエのリズムはとても心地よかった
ジャマイカのラスタファリ、ジャーに誓う魂の歌声!ボブ・マーリー
ツンチャン、ツンチャン、ツンチャン~ココココ~ン
ツンチャン、ツンチャン~キリリ~ン
レゲエのリズムってやっぱ独特だねぇ。
先日「ボブ・マーリー:ONE LOVE」見に行った。
昔、パラッパラッパでカエルの師匠がレゲエ風ラップ踏んでて
難しいリズムって位しか理解できてないんやけどw すまねぇ。
色々と音楽ヤッテた有名人映画観て来たけども、彼ほど飾り気が全くなくて
自由人風な人は居なかったかもですね。そう感じた。
自由と勝手気ままは違い、裏切り行為や不正は嫌っていた所が凄く良い。
そんな彼だから、歌う歌詞が心に響き天性の歌声が人々の魂を魅了するのだろう。
そう感じた。
「スマイル・ジャマイカ・コンサート」の件で政治的暴動で銃撃を受けたが屈することなく国民に向かってメッセージ。
中々出来る事では無いなと思う。そして世界へ旅立って行きメジャ-に。
世界各国で有名に成りやがてジャマイカへ戻る。
1978年4月22日:”ワン・ラブ・ピース・コンサート”にて国内の政治的闘争していた2人の党首をステージ上に招き、和解の握手をさせる。
この出来事は世界的伝説となり、後に彼は平和勲章を授与される。
世界に愛されるレゲエミュ-ジックの魂の輝き、力強さはココに有るのかも知れない。そう感じた作品であった。
興味がある方は
劇場へ、ピロロロ~ン。(*^。^*)
嫌いじゃない
ボヘミアンラプソディ超え?みたいな前振りをどこかで見て、でもここでのレビューはイマイチ??
こういうジャンルは好きなので、やっぱり思い立って観ちゃいました。
レゲエの神様、ボブ・マーリーの半生を彼の思想も絡めながら粛々とすすんでいく映画。
彼のことは全く知らなかったけど生き方とか曲とか、それなりに楽しめたし嫌いじゃない感じ。でもちょっと最後、巻き巻きに終わらせた感じで物足りなかったです。
家族やスタッフに恵まれて(裏切り者もちょっといましたが)、短いながらも充実した人生だったのは彼の人徳かもしれません。
自由の歌、救済の歌
誰よりも、救済を望んでいたのは、ボブ兄ぃだったのかな。名声もあれば人気もある。周りへの影響力も、並みじゃない。てっぺん極めたボブ兄ぃ。それでも、命狙われれば怖いし、大切なパートナーと喧嘩したら、不安になる。因みに、あのキリストさんだって、ユダヤのラビ(指導者)に密告され、ローマの総督に逮捕される前の夜、天なる父に、我が身の試練を嘆き、祈りを捧げたとか。
この映画を観る限り、ボブ兄ぃの最大の敵はお父さんであり、最大の救済も、そのお父さん。そういう意味では、「ボヘミアン・ラプソディー」のフレディに通ずるものがありますね。
誰よりも満たされない思いが、誰よりも、強く救済を望む。結果、誰よりも、多くの他者を救済することになる。だから、レゲエに興味がない私までも、この映画に惹かれました。
音楽が世界を変えるとは、言いません。ただ、音楽が、ヒトを変えることはできるのでは?。
いつになったら、総てがうまくいくのかは、分かりません。でも、私の足だけが、私を前に進める。だとすれば…。
Everything"s gonna be alright…
Everything"s gonna be alright…
最後の盛り上がりに欠けたが、とてもいい映画だった
レゲエというジャンルの音楽で思い浮かぶアーティストは誰か。間違いなくボブ・マーリーになってしまう。他のバンドやアーティストは知らないけどボブ・マーリーだけは知っている人も多いと思う。それくらい有名で影響力があって伝説になっている人だ。
そんな彼の自伝映画。政情が不安定なジャマイカの状況、命の危険にさらされ国外に出て音楽活動をしたこと、アルバム「エクソダス」の制作、ヨーロッパツアー、協調を訴えるジャマイカでのコンサート開催。ちゃんとデビュー前の彼や出自についても触れながら彼の人間像を浮かび上がらせる脚本はよかった。主演のキングズリー・ベン=アディルは違和感なく、ちゃんとボブ・マーリー感が出ていたし、ライブの歌唱シーンもそれっぽかった。
そして音楽が素晴らしかった。これも大事。息子がプロデュースしているだけあってちゃんとしてた(ただ、父親にジギーと呼ばせすぎだったけど)。レコーディングや家でジャムったり、ライブで演奏するシーンがどれもいい。ロンドンに行ってるときにはThe Clashのライブを観たことも驚いた。The Clashがレゲエやスカのリズムを取り入れることを考えるととても面白いシーンだ。
全体を通してとてもいい映画だという感想を持ったのだが、最後のコンサートで演奏シーンを省略したことが唯一残念だった。ここで終わり?と、ちょっと肩透かしをくらった感じだ。正直最後の盛り上がりに欠けた気がする。いや、本当にもったいない。
自伝とは言い難いけど
ボブ・マーレーの曲を映画館のような大音量が出せる場所で聴けるのが、何より心地良かったです。
映画として観るなら良しですが、ボブ・マーレーの自伝とはいい難いような。
もしこの映画がきっかけで、ボブ・マーレーの事を知りたい方がいたら、2012年に制作された、ルーツ オブ・・・を観る事をおすすめします。
もっと良い作品に出来たのでは
ボブ・マーリーの音楽は好きですが、個人的な事や背景はあまり知らないで見ました。
ジャマイカでスターになった経緯は端折られていたし、宗教的な背景も良く分からず、詳しい人向けの作品なのかなと思いました。
最初に家族が出てきたので、ご家族の見せたいところだけ切り取られたのかな。
何よりも、聞こえてくる音楽、リズムの心地よさ、じっくり堪能できまし...
何よりも、聞こえてくる音楽、リズムの心地よさ、じっくり堪能できました。
多くの歌のメッセージ性の濃さも、経緯がよくわかりました。
本当は音楽に没頭したかったのでは…
政治の厄介なことに巻き込まれ、国外移転まで強いられるなど、
本人が望んでのことではなかったのでは? とも思いたくなりました。
いちリスナーとしては、
映画館にいるときぐらいは、政治など考えないで、音楽に没頭したかったのも、
本音では感じています。
ワイルドさも魅力の一つ
ボブ・マーリーが既に有名ミュージシャンになった後の活動がクローズアップされた作品となっており、幼少期や無名だった頃のエピソードは、回想シーンとして時折挿入される程度に留められている。
作中を通してボブ・マーリーの曲をふんだんに使用されているため、彼の楽曲が好きな人は楽しめると思う。一方でやや説明不足な箇所があり、ボブ・マーリーの行動や人生をある程度認識していなければ展開が少しわかりづらい。
ドキュメンタリー映画では主人公は美化されがちだが、本作のボブ・マーリーはハンサムすぎる。ワイルドで無頼漢風の雰囲気を纏いながらも本作で描かれたような活動をしたことが彼の偉大な点であると思われ、小奇麗なルックスの俳優を起用してはこの点が伝わりづらくなってしまうのではないだろうか。
音楽がよかった
ボブマーリーについて事前知識があった方が分かりやすいとのレビューを見たので、時代背景や相関図を見てから鑑賞しました。
劇場の音響で聞くボブマーリーの音楽がよかったです。
銃を突きつけらても音楽で平和を願う。見終わった後、心が浮上する映画でした。
ボブ・マーリーの歌と思想
ボブ・マーリーの生涯を、母国ジャマイカで銃撃された後、イギリスに渡って世界的成功を収め、母国に凱旋するまでの数年間にスポットを当てて描いている。
フラッシュバックのように、幼少期の姿や妻リタとともに音楽を始めた頃の出来事、さらには幻想シーンが挿入されていて、物語としては追いかけづらい。また、彼の思想の根幹であるラスタファリについての説明がないので、スッとは入っていけない。特にエチオピアとの関係について。
今回の映画化に当たって、彼の妻と息子が深く関わったとのことなので、映画としてのわかり易さよりも、彼の生き様や考えをできるだけありのままに伝えたかったのだろう。
初めて彼の歌を聴いた頃、歌詞がずいぶん扇動的に感じられたが、背景となるジャマイカの社会情勢を知ると、理解ができる。対立・分断を超えて、一つになろうと心底願っていたということか。
音楽シーンでは、メンバーとジャムで曲を作っていくところなど面白かったが、イメージと違って最も印象深いのは、妻や子供たちを前にした弾き語りのシーン。個人的にも、彼の歌の中で、ラブソングが好きだ。
全129件中、1~20件目を表示