ラストターン 福山健二71歳、二度目の青春

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劇場公開日:

解説

岩城滉一が26年ぶりに映画主演を務め、愛妻を看取り第二の人生を送ろうとする男性を熱演したヒューマンドラマ。

会社を定年まで勤め上げ、認知症だった愛妻を看取って一軒家でひとり暮らしする71歳の福山健二。自身の物忘れに不安を覚え、刻々と近づく人生の最期を意識するようになった彼は、健康維持と認知症予防のため市のコミュニティクラブに参加する。そこで彼は、同じ年の陽気な男性・橋本勉と出会い、親交を深めていく。ある日、2人は水泳教室体験入会の張り紙を見つける。全く泳げない健二は躊躇するが橋本に後押しされて挑戦してみることに。やがて健二は水泳を、人生のために大切な「挑戦」であり「目標」だと考えるようになる。

健二の妻・福山佳代を宮崎美子、水泳教室の講師・岸本香里を高月彩良、社交的な友人・橋本勉を田山涼成が演じる。監督は「うちの執事が言うことには」の久万真路。

2024年製作/98分/G/日本
配給:イオンエンターテイメント
劇場公開日:2024年5月10日

オフィシャルサイト

スタッフ・キャスト

監督
脚本
久万真路
エグゼクティブプロデューサー
古賀俊輔
高橋信彦
プロデューサー
湊谷恭史
楠本直樹
キャスティング
長坂淳子
撮影
柳島克己
照明
菊池貴志
録音
内藤和冬
美術
中谷暢宏
ヘアメイク
永江三千子
スタイリスト
岡本佳子
ポスプロスーパーバイザー
佐藤正晃
編集
栗谷川純
音楽
石塚徹
音楽プロデューサー
田井モトヨシ
助監督
木ノ本浩平
制作担当
中島正志
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フォトギャラリー

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(C)2023「ラストターン」製作委員会

映画レビュー

4.5高齢夫婦と親子の関係性が丁寧に描かれている

2024年5月19日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

泣ける

幸せ

高齢者の日常を誇張揶揄することなく丁寧に描かれたオリジナル脚本作品。痴呆となった妻を看病、看取った後の生活、息子夫婦との関係性など、同じ境遇になる可能性がある人が多いであろう時代において、希望や目標を持つことの大切さを教えてくれる。
高齢者を主題とする映画は、「ためになる」要素が含まれてしまうが、そっけない親子関係や老夫婦の絆が丁寧に描かれており、ぐっとくるシーンが多かった。
若者にはどのように映るかわからないが、どの世代の人にもお薦めできる邦画だと思います。

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ぬう太郎

4.0いつか訪れる「孤独」を感じて

2024年5月17日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

主演の岩城さん、50年前はとても怖い人だと子ども心に覚えています
60代前半の私にとって、あれから50年後の今の岩城さんは憧れの存在です
一般的に夫が先に死ぬ夫婦が多い中、妻に先立たれる夫もいるわけで、一人になった時の
生き方が問われます  本編で「きょういく」「きょうよう」という2つの言葉が語られました  予定のない、周囲から必要とされていない「きょういくところがない」「きょう用事は何もない」、予定の書きこまれていないカレンダーが何度も映って胸が痛くなりました
介護保険料高騰から、介護予防に取り組む行政の姿が報じられ、本編にあったような元気高齢者の「予防教室」が行われています  周囲に迷惑をかけたくない、ピンピンコロリを願いつつも、死への恐怖は常に直面している  そんなとき、周囲の人たちのちょっとした声が、二度目の青春にチャレンジできるような可能性を感じました  同年代の人、参加した「教室」のコーチ、もちろん子や孫といった身内の存在も 本作では犬も
 ちょっとした声かけで変われるのであれば、老後は怖くないと思いたいものです
岩城さん・宮崎さんがデビュー20代の頃を見ていて、自分のだいぶ前を歩いていた存在だったはずなのに、50年経つと彼らのすぐ後ろに自分がいて「老いを共感」しているのが、何ともおかしくなりました (5月16日 イオンシネマ京都桂川 にて鑑賞)

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chikuhou

3.5あんな感じになるのかなぁ

2024年5月12日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

会社を定年まで勤め、認知症になった妻を看取ったあと、ひとり暮らししてる71歳の福山健二は、人生の最期を意識するようになり、健康維持と認知症予防のため、市のコミュニティクラブに参加する事にした。同じ年の男性・橋本勉と出会い、親交を深め、2人は水泳教室体験入会の張り紙を見つけた。全く泳げない健二は躊躇するが橋本に後押しされて挑戦してみることになり、やがて健二は水泳講師の岸本香里と出会い・・・てな話。

俳優の実年齢を調べてみて、舘ひろし74岩城滉一73柴田恭兵72、だけど、71歳であんなに老けるのかなぁ、なんて観てた。
橋本役の田山涼成は明るくて良い歳の取り方してると思った。
水泳教室の講師・岸本香里役の高月彩良は魅力的だった。

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りあの

4.5とても丁寧な老後

2024年5月11日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

少し前に観た『コットンテール』と同じく認知症の妻を看取った男の話。
これといった趣味もなく独り身になった男は、なかなかハードモード。
逆パターンってあまり見かけないかも。夫に先立たれた妻は、その後を謳歌している話が多いかな。
まあ観る側もその方がいい。

橋本さんが子供扱いのような接し方を嫌がるのも、精一杯明るく振る舞うのも、元気なうちにって本音も分かるなあ。
歳を取って自由がきかなくなってから新しい一歩というのは、なかなか大変。思い切ってやってしまえば案外うまく行くのかも。
福山さんも橋本さんはもちろん、水泳しかしてこなかった岸本さんも、新たな出会い、チャレンジですごくいい方向に向かっていった。
最初の岸本さん、顔つきもも言動もキツかったし。
日記が毎日、母さんから始まる手紙のような書き方で、愛情と優しさに溢れていて好感。

歳取ってだいぶおじいちゃんになったけど、岩城滉一さんは相変わらずカッコよかった。

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コビトカバ
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