クイーン・オブ・ダイヤモンド

劇場公開日:

クイーン・オブ・ダイヤモンド

解説

女性が対峙する内面世界や孤独・暴力といったテーマを独自の美学で描き続けるアメリカの女性監督ニナ・メンケスの代表作として知られる、1991年製作の長編第2作。

きらびやかなカジノのネオンと荒涼とした砂漠の風景が並ぶラスベガスを舞台に、カジノのディーラーとして働く女性フィルダウスの倦怠感に満ちた日常を、大胆かつミニマムに描き出す。前作「マグダレーナ・ヴィラガ」に続いてメンケス監督の妹ティンカ・メンケスが主演を務めた。

アカデミー・フィルム・アーカイブおよびザ・フィルム・ファウンデーションによって新たに修復され、2024年5月開催の特集上映企画「ニナ・メンケスの世界」にて日本初公開。

1991年製作/75分/G/アメリカ
原題:Queen of Diamonds
配給:コピアポア・フィルム
劇場公開日:2024年5月10日

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(C)1991 Nina Menkes (C)2024 Arbelos

映画レビュー

4.0いろいろな感想が頭に浮かんで、面白かったです

2024年5月17日
PCから投稿

ラスベガスと聞くと華やかなイメージがありますが、女性ディーラーのフィルダウスの日常は淡々と仕事をこなす地味な毎日の繰り返し。

驚いたのは、ディーラーとして働く彼女を延々と撮る場面。

いつまで続くのだろう? と誰もが思うシーンですが、そのままフィルダウスの気持ちでもあるのでしょう。

これは彼女の生活そのものを表していて、多少の波風はあっても、基本的に何も変わらない毎日です。

また、キービジュアルにもあるような、木が燃えるのを眺めているシーン。

木が燃え尽きるのを見て、彼女はなにか啓示を受け取ったことが想像できます。

日々のルーティンから抜け出せない自分との対比かなと感じました。

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ほりもぐ

2.0ナニコレ珍百景

2024年5月15日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

寝られる

興味を持って観に行きましたが、定点長回し無音カットに耐えられませんでした。
サーカスのゾウがトレーラーの前でゆらゆらシンクロナイズドダンスしているのは偶然撮れた奇蹟?⁇
解説書いた人天才。

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カールⅢ世

3.5命はあれど消えつつある存在のない女性性。

2024年5月13日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

前後のない断片的なシーンで繋がれた映像は、実際にその時間にその場所にいた主人公が、いたかどうかさえも他者の記憶に残らないほどの軽やかな存在感を持って、誰のものでもなく、ただ”いる”という現実を描く。

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ラーメンは味噌。時々淡麗醤油。

3.5繰り返される単調な日々

2024年5月10日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

魔女のように長く伸びた真っ赤なネイルの若い女性
カジノのディーラーで毎日ひたすらカードを配り続け
仕事が終われば老人介護の毎日
激しく燃える椰子の木は彼女の自身のよう
今回メンケス作品に興味を持ったのがこの燃える木だった

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