ラヂオの時間

ALLTIME BEST

劇場公開日:

解説

脚本家・三谷幸喜の映画監督デビュー作。三谷が主宰していた劇団「東京サンシャインボーイズ」の同名舞台劇をもとに、ラジオドラマ生放送中のスタジオで巻き起こる大騒動を、唐沢寿明、鈴木京香、西村雅彦ら豪華キャスト共演で描く。ラジオ局「ラジオ弁天」のスタジオでは、まもなく生放送が始まるラジオドラマのリハーサルが行われていた。初めて書いた脚本が採用された主婦・鈴木みやこは、緊張した面持ちでその様子を見守っている。しかし本番直前、主演女優が自分の役名が気に入らないと文句を言い出し、急きょ脚本に変更が加えられることに。そして辻褄を合わせようと次々と設定を変更していくうちに、熱海を舞台にしたメロドラマのはずだった物語は、いつしかアメリカを舞台にした壮大なスケールのドラマへと変貌していく。

1997年製作/103分/日本
配給:東宝
劇場公開日:1997年11月8日

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第21回 日本アカデミー賞(1998年)

受賞

脚本賞 三谷幸喜
助演男優賞 西村雅彦

ノミネート

作品賞  
監督賞 三谷幸喜
主演男優賞 唐沢寿明
主演女優賞 鈴木京香
助演女優賞 戸田恵子
音楽賞 服部隆之
話題賞 作品部門/俳優部門 西村雅彦
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映画評論

映画レビュー

4.0現実的→非現実的が絶妙

2024年5月8日
iPhoneアプリから投稿

アマプラで視聴。
どんなだろ〜って試しに見てたら面白くて最後まで見てしまった。
ちょっとした1つの変更が、とんでもない大ごとになっていく感じが面白い。
仕事先での、上司、取引先、いろんな忖度やりとりとかそういう
「あるよな〜」っていう現実的なは面をちゃーんとしっかり押さえつつ、
「いや、ないないw」っていう非現実的なところへ発展していくところが面白かった。
その境目がグラデーションで、自然〜と現実→非現実になっていくから流石だな〜と思う。

唐沢寿明さん若い。このディレクターって役と年齢がマッチしてた。
なんかまだ、会社の・大人のわる〜い感じに染まりきってなく、まだ自分の中にある正義「これでいいのかよ?」という葛藤を抱いている年齢の感じ、そういうのが絶妙に出てたな〜〜。ちょっとふてくされてる感じもいい。

懐かしい俳優さんも多々。
スマホがないと、いろいろ味が出て見てて落ち着くんだよな〜
スマホで全部解決しちゃうからな〜便利なんだけど。
不便な方が、ドラマがあるよね〜。難しいね〜

どの役の人も「いるいる〜こういう人〜仕事場に〜」っていう感じで面白かったな。ビジネスの場って、みんなこんな感じになるね、絵に描いたように。

渡辺謙さんも、美味しい役。
トラック運転手がラジオ楽しんでるのいいな〜、チャンネルをパって上の方切り替える感じも良かった。
今のトラック運転手さんは、運転しながら何を楽しんでるのかな?変わらずラジオの人もいるだろうし、やっぱYoutubeかな。
娯楽いっぱいあるからな。バラバラ、人それぞれなのかな。

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cris

3.5錚々たるメンバーが出演している。 ラジオドラマの生放送なのに直前ど...

2024年5月4日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

錚々たるメンバーが出演している。
ラジオドラマの生放送なのに直前どころか本番中にも色々な問題が生じてドタバタと対応に追われる現場の様子が実におもしろい。

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省二

4.0折衝のトラブルの渦中

2024年4月19日
PCから投稿
鑑賞方法:その他

三谷幸喜監督作品。
何という傑作…!ワンシチュエーションコメディーでこんなに面白い作品がつくれるとは。

ただ本作を単なる娯楽作品として消費すればいい現在ではない。某テレビドラマで出版会社とテレビ制作会社との折衝が上手くいかず問題が起きたばかりなのだから。
本作はラヂオドラマではあるが、制作の裏側で何が行われているのか。想像力を働かせるためにも本作が再発見されることを望む。

制作の裏側では、プロデューサーが各所の要望を聞き取って調整を行っている。プロデューサーはディレクターのさらに上の立場で現場を取り仕切らないといけないし、上司の編成担当者の意向には従わないといけない。さらに俳優の機嫌も取らないといけない。皆プロデューサーの以前からの仕事仲間である。それならポッとでの主婦でもある原作者=脚本家のみやこの意向なんて無視に等しい。彼らはいつもの仕事を終わらせればいいだけだ。芸術作品をつくっているわけではない。ここに原作者=脚本家の軽視のシステムが出来上がってしまっている。

トラブルがトラブルを呼ぶ。それを喜劇で語ってみせたのが本作ではあるが、一歩間違えれば悲劇だ。もしみやこがトラウマを刻まれてしまったら…?一生、彼女は脚本を書くことはないだろう。それは笑って済まされること…?彼女の勝負バンダナは登場するも、彼女がトラブルに対処する書き直しは認められない。彼女の書き直しがない物語の進行は、彼女の本心が語られたとは言えないし何とも危うい。

それでもトラブルの対処が、皆が最も主体性を発揮するから何とも興味深い。ドラマに必要なSEを創意工夫で乗り越えようとするのはやはり感動モノだ。

本作を無邪気に笑いたい私もいるが、笑えない私もいる。そんな折衝のトラブルの渦中に私はいる。

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田沼(+−×÷)

4.0お仕事ドタバタコメディ

2024年3月21日
iPhoneアプリから投稿
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする 1件)
共感した! 3件)
ままま
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