To Leslie トゥ・レスリー

劇場公開日:

To Leslie トゥ・レスリー

解説

宝くじで高額当選するも酒に溺れたことで行き場を失ったシングルマザーの姿を描き、主演のアンドレア・ライズボローが第95回アカデミー賞で主演女優賞にノミネートされたドラマ。

テキサス州西部に暮らすシングルマザーのレスリーは、宝くじに当選して高額の賞金を手にするが、数年後にはそのお金を酒で使い果たしてしまう。行き場を失ったレスリーは、かつての友人ナンシーとダッチのもとへ向かうが、酒に溺れる様子に呆れられてしまう始末。そんな中、スウィーニーという孤独なモーテル従業員と出会った彼女は、それをきっかけに後悔だらけの過去を見つめ直し、人生を立て直そうとする。

主人公レスリーを熱演したライズボローのほか、「アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル」でアカデミー助演女優賞を受賞したアリソン・ジャネイ、「GLOW ゴージャス・レディ・オブ・レスリング」のマーク・マロン、「猿の惑星」シリーズ新作にも出演が決まっているオーウェン・ティーグらが共演。監督は「13の理由」「ハウス オブ カード 野望の階段」などのテレビシリーズを手がけてきたマイケル・モリス。

2022年製作/119分/G/アメリカ
原題:To Leslie
配給:KADOKAWA
劇場公開日:2023年6月23日

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(C)2022 To Leslie Productions, Inc. All rights reserved.

映画レビュー

4.0天国から地獄に堕ちたレスリーの再生への道

2023年6月25日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

泣ける

悲しい

アメリカでは宝くじで天文学的な賞金を当てた幸運な人々のニュースが時折話題になる。そんな時、自分だったらそっとしておいて欲しいと思ったことはないだろうか。

本作のヒロイン、レスリーはそのことを町中、全米中に知られてしまい、挙句、手にした20万ドル弱を酒と麻薬で使い果たし、賞金に群がった悪い連中の口車に乗って、5年後の今は酒浸りのホームレス生活を送っている。あり得る話だ。突然手元に舞い込んだ大金は幸運を招くどころか、金銭感覚を麻痺させてしまうからだ。何よりも、人々の注目を浴びるのが良くない。残念なことに、人というのは誰かが幸福になることより、むしろ、不幸へと転がり落ちるのを見るのが好きだからだ。セレブリティは勿論、レスリーのような一般人もその標的にされる。

天国から地獄へ堕ちたレスリーが、酒を断ち、捨てた息子をその手に取り戻し、再び人間らしい生活を送れるのかどうかを追う映画は、観客をレスリーの周辺にいる残酷な傍観者にはしない。別段目新しくもない転落から再生への物語が、アンドレア・ライズボローの目まぐるしく変化する表情と、痛々しく、美しい演技によって斬新にアップデートされているからだ。そして訪れる終幕で思わず涙を流したのは自分だけじゃないだろう。

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清藤秀人

4.5どん底まで堕ちゆくライズボローの演技に驚嘆するばかり

2023年5月29日
PCから投稿

開いた口が塞がらなくなるとはまさにこのこと。アカデミー主演女優賞候補入りした作品ゆえ最初からアンドレア・ライズボローへ目が向くのは当然だが、その期待を遥かに上回る圧巻の演技でぶったまげた。彼女が演じるのは一言で表現すると”アルコール中毒者”。金をすべて酒に注ぎ込み、モーテルを追い出され、ホームレス同然で息子のところへ転がり込むも「絶対に酒は飲むな」という約束を破るどころか、同居人の金にも手をつけてしまう始末。繰り返される裏切りと失望はもう、見ていて腹が煮えくり返るくらい、どうしようもない!でもこれは決して絶望的な悲劇ではないのだ。むしろ登場人物の誰もが確たる個性を放ち、彼女が墜ちるも昇るも、そこに重厚な人間模様が刻まれていく。悲しく干上がったレスリーの心の迷走はもちろん、彼女が出会う人々の生き様や表情や人間性に目が釘付けになりっぱなし。不思議なほど生のエネルギーが満ち満ちていく秀作である。

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牛津厚信

宝くじで人生を踏み外した女性の再生

2024年5月8日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

転落からの再生の感動物語り!!
と解説にありました。
が、特にそれ程の感動はありませんでした。
まぁ、2500万円くらいの税金のかからない(日本はね)お金が、
一度に現金で入ったら、口元が自然にニマニマと緩みますね。
宝くじに当たったら、何しよう、何買おう、旅行しよう・・・
そう当たらぬ前に、考えてる時間って幸せ・・・そのものですよね。
もし2500万円当たったら、ふわふわと足元が地面に付かず、
段差を踏み外して捻挫か?骨折か!してしまいそう。
舞い上がります。
だからレスリーの気持ちはよく分かります。
でも育児放棄して遊び呆けてアルコール依存。
そこまで落ちるかなあ?私。
もう少し踏み留まりたい!!息子を忘れたくないし、
愛想もつかされたくない。プライドあるもの少しは・・・。
レスリーの飲み方、
ショットグラスのウォッカをビールで飲み干す・・・
それって胃潰瘍か、肝硬変にまっしぐらの自殺行為。
そこまで忘れたい鬱屈ってなんなのだろう?
その辺ももう少し深く描いてほしかったです。
母への激しい憎しみの意味とかも。
レスリー役を演じたアンドレア・ライズボローはこの演技で
アカデミー賞主演女優賞にノミネート。
一気に有名になりました。
少女のように華奢な身体に、ちょっとだけ危うい傷つきやすくて
お調子者の雰囲気が上手かったです。

この役がグラマーなゴージャス系の女優なら勤まらない。
なんか身内や母を激しくに嫌っていて、
その理由がよく分かんないですね。
(敬虔なキリスト教徒や教会への反発が普通じゃない感じ)
モーテルの2人。
父親の遺産だというロイヤルとその後見を頼まれたスウィーニー。
スウィーニー(マーク・マロン)の底なしの優しさ。

見守るってこう言う事ですよね。
身内はどうしても感情的になって堂々巡りをしがちなものです。
古い例えで恐縮ですが、《地獄に仏》ですね、スウィーニーは!!
息子役のオーウェン・ティーグも控えめな演技で、
優しい息子を演じて良かったです。
アンドレア・ライズボローは是非、別の感じの役を見てみたいですね。

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共感した! 12件)
琥珀糖

4.0希望があった

2024年4月29日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

救いのある物語。なんていい息子なんだ

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共感した! 0件)
ひかりすぎ
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