湖の女たち

劇場公開日:

解説

「日々是好日」「MOTHER マザー」の大森立嗣が監督・脚本を手がけ、作家・吉田修一の同名小説を映画化したヒューマンミステリー。

湖畔に建つ介護施設で、100歳の老人が何者かに殺害された。事件の捜査を担当する西湖署の若手刑事・濱中圭介とベテラン刑事・伊佐美佑は、施設関係者の中から容疑者を挙げて執拗に取り調べを行なっていく。事件が混迷を極めるなか、圭介は捜査で出会った介護士・豊田佳代に対して歪んだ支配欲を抱くように。一方、事件を追う週刊誌記者・池田由季は、署が隠蔽してきた薬害事件が今回の殺人事件に関係していることを突き止めるが……。

若手刑事・圭介役を福士蒼汰、介護士・佳代役を松本まりかが担当し、特殊な関係に溺れていく刑事と容疑者という難役を熱演。ベテラン刑事・伊佐美を浅野忠信、週刊誌記者・池田を福地桃子が演じた。

2024年製作/141分/G/日本
配給:東京テアトル、ヨアケ
劇場公開日:2024年5月17日

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(C)2024 映画「湖の女たち」製作委員会

映画レビュー

3.5評としては禁句だが、制作サイドが本作で何をしたかったのかさっぱり判らない

2024年5月19日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

怖い

難しい

エンドロールでは『松本まりか』と『福士蒼汰』の名前が併記され
両者が主役の物語りであることが提示されるも、
実際はタイトルの「・・・・たち」が指し示すように
琵琶湖の畔に集う複数の女性の{群像劇}。

それも{輪舞}のように語りは進み、
観終わった時には焦点のぼやけた
何も残らない作品になってしまった。

原作はどうなのかは知らぬが、
監督・脚本の『大森立嗣』には猛省を促したいところ。

湖岸の町の介護施設で入居者の死亡が発生。
人工呼吸機の故障は考えられないことから
警察は殺人を、それも内部職員による犯行を疑う。

ここで見立てによる強引な捜査が行われるのはお約束。
犯人と目された『松本郁子(財前直見)』は、連日のように署で尋問にも近い取り調べを受ける。

ここで取り調べに当たる刑事の一人『伊佐美佑(浅野忠信)』の過去が語られる。
五十人以上の死者を出した薬害事件を上からの圧力により立件できなかった、とのトラウマ。

しかし、正義を目指し刑事になった男がなぜ
その一件だけで、以降は思い込み捜査をするようになったのかは釈然とせず。

ここに、その薬害事件に再びスポットライトを当てようと取材を進める記者が現れる。
彼女は嘗て闇に葬られた事件の黒幕に「731部隊」の関係者が居たことを突き止めるが
関連して披瀝されるエピソードもまた唐突。

あまりに寓意に満ちて、他の出来事とどう繋げれば良いのかさっぱり理解に苦しむ。

数十年前と同様、上からの圧力が再び掛かり、
取材を続けられなくなった『池田由季(福地桃子)』は、
投宿先の同地で起きていた先の事件に目を向け
真相らしきものに辿り着く。

が、それを証明する術は、なぜか見つからない。

同時並行でやはり施設の介護士『豊田佳代(松本まりか)』と
捜査に当たるもう一人の刑事『濱中圭介(福士蒼汰)』の関係が描かれる。

二人の出会いは了解も、その後の流れの不自然さは特筆もの。

とりわけ『佳代』が羞恥プレイを嬉々として受けるようになった背景が釈然とせず、
口をぽかんと開け見守るばかり。

五人の女性の過去と今、夫々が抱える葛藤、
世間での生き辛さに言及されるも散文的。

また官憲の圧力や、(直近でもあった)介護施設での一方的な思い込みによる殺人も
盛り込まれるが、何れも深く立ち入ることはないので
表面的な語りに終始し、鑑賞者の心に刻まれることはない。

唯一、義憤を感じさせる警察による威圧的な捜査も
無理筋に過ぎ、結局は白けてしまうほど。

そものもの発端となった薬害事件ですら、
規模の大きさを勘案すれば、そんな幕引きがホントに可能なのかは
首を傾げる。

制作意図すら判然としない、散らかりまくった一本。
主要な二人の関係性がどうにももやっとしているのも一要因。

『松本まりか』が〔夜、鳥たちが啼く(2022年)〕に引き続き
カラダを張った演技をしていることだけが評価点か。

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ジュン一

5.0福士蒼汰さんが素敵でした、、、

2024年5月19日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

興奮

難しい

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共感した! 1件)
nonoco

5.0規律と歪み

2024年5月19日
スマートフォンから投稿
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共感した! 3件)
黒リネン

2.0何も終わらない

2024年5月18日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館
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共感した! 1件)
ムービー好き